何となく使っている接客言葉、もっといい言い方をしよう!
2017年06月21日
毎日のようにお客様に対して使っている接客の言葉。
何度も使っているので、決まり文句のようになっている人もいるかもしれません。
でも、実はもっと良い言い方、正しい言い方があります。
「少々お待ちください」→「すぐに参ります」:
お客様をお待たせする際に「少々お待ちください」と、当たり前のように使っている人は多いのではないでしょうか?
しかし、よく考えると、お客様に対して「待っていてください」とお願いをしているのと同じです。
ていねいな言い方ではありますが、お客様をお待たせする際に使い言葉としては適切ではありません。
お客様を大事にする表現に変えるなら、
「すぐに参ります」
「すぐにお探し致します」
「ただいまお持ち致します」
という言葉を使ったほうがよいでしょう。
レジなどでお待たせする際は、順番が来たときに「大変お待たせ致しました」とお詫びの気持ちを込めて使うとよいでしょう。
状況によって、どうしても待っていただかなくてはならない場合、「少々お待ちいただいてもよろしいですか?」とお声がけをするのは問題ありません。
「すみません」→「申し訳ございません」:
とても便利な「すみません」という言葉は、接客の場にはふさわしくありません。
日常生活では「すみません」と一言で済んでしまうものも、接客の現場ではシチュエーションごとに使い分けなくてはなりません。
たとえば、
お客様に謝る際は「申し訳ございません」
御礼を伝える際は「ありがとうございます」
ひと言添えるときは「恐れ入りますが…」
便利な一言を使い回すのではなく、きちんと意味のある言葉を使うようにしましょう。
「こちらは新商品になっております」→「こちらは新商品でございます」:
「〜になります」という敬語は存在しません。
正しくは「こちらは新商品でございます」です。
レジで「おつりが○○円になります」というのも、おかしい表現です。
「おつりは○○円でございます」というのが正しい表現です。
あまりによく使われているので、気がつかない人が多いかもしれません。
「赤と黒どちらにいたしますか?」→「赤と黒どちらになさいますか?」:
これもよく耳にする間違い敬語です。
「〜いたします」は謙譲語で、お客様を敬う尊敬語ではありません。
尊敬語では「どちらになさいますか?」を使います。
「了解しました」→「かしこまりました」:
「了解しました」は同等の立場もしくは目下の人にしか使いません。
「承知しました」と「かしこまりました」は、いずれも「分かりました」の謙譲語です。
どちらも立場が上の人に対して使う言葉で、厳密に言うと「かしこまりました」のほうが、より丁寧な言い方となります。
ホテルや空港などの接客では、「かしこまりました」を使うのが一般的です。
(まとめ)
言葉は正しく使えば、とても美しく、コミュニケーションもスムーズにしてくれます。
よりよい言葉を覚えて、お客様をおもてなししましょう。
カテゴリ: 働く上でのマナー・心がけマネキンお役立ち情報