現役販売員オマネキのブログ

「あんたそれ、なんぼやったん?」っと気になるモノの値段を聞くのが関西人の常識

大阪マネキン紹介所の現役販売員オマネキ(仮名)です。

 

先日、テレビを観ていたら作家さんが「関西人の作家は『なんぼ?』と絶対に原稿料を聞いてくるし、みんなで言い合う。」という話をしていました。

 

関西人以外には馴染みがないからもしれませんが「なんぼ?」とは、「おいくら?(お値段教えて)」という意味です。

 

そういう私もバリバリの大阪人なので、気になる場合は「それなんぼ?」と、人に値段を聞きます。

 

関西人は気になったモノや知りたいモノの値段を人に聞くのが一般的ですが、関西人以外の人に話すとビックリされます。

 

ビックリされる代表的なのが「大阪人は家の家賃を言い合う」です。

 

「家賃いくら?共益費なんぼ?」と、一人暮らしの友人やファミリーの友人に聞くのは、大阪ではお馴染みの光景なのですが、東京の友達に話すと驚かれます。

 

家賃だけではなく、持ち家の金額や住宅ローンの金額まで言い合うこともあります。

 

家賃や持ち家の金額や住宅ローンの金額、住宅ローンの金利などは、隠すほどの情報ではないと考えるのが大阪人です。

 

逆に隠すほうが、大阪人にとっては「なんで隠すの?なんかあるの?」と、訝しがられます。

 

ですが、関西人以外の人にこの話をすると「なんでそんなこと聞くの!?家賃の金額を言い合うなんて信じられない!」と、驚愕されます。

 

なぜ関西人が金額を聞いたり、言い合ったりするのかですが、私の見解では「損したのか得したのかを単純に知りたいから」だと思います。

 

関西人の中でも、特に大阪人は損得勘定で物事を考えます。

 

何かを買ったら「お値段以上なのか、お値段以下なのか」を真っ先に考えるのです。

 

価値のあるものを安く買えた場合は「めっちゃお得やーん!」と、褒められ羨ましがられます。

 

その逆もありで、価値がないと判断されたものを高く買った場合は「なんでそんな値段で買ったん!あんた、めちゃくちゃ損してるで!」と、怒られます。

 

関西人は「自分だけが得すればいい」と考えている訳ではなく、「自分以外の人にも損してほしくない!」という気持ちが強いのだと私は思っています。

 

モノの値段を言い合う大阪人ですが、東京人に考えられないことが他にもあります。

 

仲間内で「時給や給料を言い合う」です。

 

給料があまりにも違いすぎる場合は、言い合いませんが、近い給料の人同士の場合は言い合います。

 

時給も同じく、近そうな時給の人同士の場合は言い合います。

 

私も社会人になってすぐに、大学の同期と頻繁に会っていたのですが、みんなで給料を言い合っていました。もちろん、ボーナスの額も言い合いました。

 

一人だけ、飛び抜けて給料の高い友達がいたのですが、その子はめちゃくちゃ給料を自慢していました。

 

販売職に復帰した今でも、他のスタッフさんに「私の時給とおんなじですか?時給いくらですか?」と、時給を確認されたことが何度かあります。

 

隠すことでもないので、「私の時給は〇〇円です」と言いました。

 

大阪人には給料や時給を言い合うのはお馴染みなのですが、流石の私でも大阪以外の人には給料や時給は聞けないですね。

 

ただ、「彼氏の給料は知っているのが当たり前」と考えているのも大阪人です。

 

私も大阪人以外の人とお付き合いした際、付き合ってすぐに「給料なんぼもらってんの?」と、彼氏に給料を聞いたところ、彼氏が驚愕し「なんでそんなこと聞くんだよ!たとえ夫婦でも給料なんて滅多なことでは言わないでしょ!」と言い返されました。

 

大阪人以外には給料の額を聞いてはダメなんだと、私はその時に初めて知りました。

 

他に関西人の常識としては、負けてくれそうな店では「ちょっと負けてくれへん?」と、とりあえず値段交渉をします。

 

私はハイボールを飲むのが好きなのですが、ハイボールが薄い場合「ハイボール薄いから、もうちょっとアルコールを足してください。」とも言います。

 

「ハイボールのアルコールを濃くしてほしい」は、大阪で東京の友達と飲みに行った時に、店員さんに言ったのですが、東京の友達から「恥ずかしいから、本当にやめて!」と怒られました。

 

とにかく、損したくない気持ちが強く、ちょとでも元を取りたいのが関西人なのです。

 

物価高の今、関西人の常識はとっても役に立ちます。

 

関西人は安くて良いものが好きなので「あのお店、安いのに美味しくて良かったよ」と教えてくれますし、「あのスーパーは、他のスーパーよりも安いよ」とも教えてくれます。

 

ただ、百貨店や商業施設で販売員をしていて困るのは、大阪のお客様が「現品だけなんやったら負けてや」と、現品値切りをしてくることです。

 

現品と言えども、サンプルではなく立派な商品なので、負けることはできませんし、そもそも百貨店や商業施設で値切ってくるお客様は、正直対応に困ります。

 

流石の大阪人でも常識的なお客様は値切ってきたりしないのですが、ごく稀に「現品なら値切ってもいい」と考えているお客様もいます。

 

大阪ならではの光景なのかもしれませんね。

 

関西人から「それなんぼ?」と聞かれた場合、答えたくなければ答えなくても全然大丈夫です。

 

ただし、関西人は「なんで言わないんだろう?」と不思議がっていることだけは覚えておいてください。

 

関西の常識は、関西以外の非常識とは、関西人は考えていません。(あくまでオマネキ個人の見解です)

 

そんな楽しい関西や大阪で働きたいと考えている人が増えているようで、私としては嬉しい限りです。

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