大阪人の「また今度」の“また”は二度とやってこない
2025年10月07日
大阪マネキン紹介所の現役販売員オマネキ(仮名)です。
「また今度ごはん行こな!」
大阪ではよく聞く言葉ですが、その“また”が本当にやってくることは、まずありません。
関西ではお馴染みですが、関東では「また今度」を本気に受ける人が多く、「次はいつ会えるのか、予定を組んだほうがいいのかな」と思うそうです。
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私も販売の現場で、
「また今度、母を連れてきます。」
「また今度、時間がある時にじっくりと見に来ます。」
とお客様から言われた際には、「あー、これは逃げ口上だな」と心の中で思うことがあります。
個人事業主として相談を受ける場面でも、
「○月○日にまた申し込みます」
「すごく良いご縁なので、このご縁をずっと繋いでいきたいです。またよろしくお願いします。」
と言われても、実際に“また”はなく、まったく音沙汰なし、ということが何度もありました。
逆に、何も言わないお客様のほうが、ふらっと何度もお店に立ち寄ってくれたり、相談を何度もリピートしてくれることがあります。
大阪人の「また今度」だけでなく、言葉と行動のギャップも接客ではよくあることです。
今回はそんな「言ったことと行動が違う人」の心理や、販売・接客でどう受け止めればいいかを、大阪人目線で考えてみます。
大阪人の「また今度」は日常茶飯事
「また今度!」
大阪では日常会話の中で頻繁に出てくる言葉です。
大阪特有の『社交辞令』として、友人同士でも職場でもよく使われます。お客様とのやり取りでも同じことが起こります。
「また今度」と言われると、つい期待してしまいますが、その言葉の裏にある心理を知ることが大事です。
販売・接客の現場でも“また”は来ない
販売の現場でも、お客様の言葉と行動が一致しないことは日常茶飯事です。
例えば、接客中に購入しそうになっているお客様が突然「やっぱりまた今度来ます!」と言ったとします。
思わず心の中で「逃げられた!」と思ってしまいますが、実際にはお客様側にも理由があります。
■ 今は買えるだけの金銭的な余裕がない
■ 買う気がないのについつい話に乗ってしまった
話を聞いてくれるお客様には、ついつい期待してしまいますが、言われたことを鵜呑みにせず、行動を見極めることが大事です。
お客様も気を使って、販売員の話を聞いてくれることがありますからね。
言葉はあくまで“参考情報”であり、行動こそが本音を示すサインなのです。
なぜ大阪人は「また今度」を使うのか
大阪人は、角を立てずに本音をやんわり伝えるために「また今度」を使います。
「これ以上深入りしたくない」
「今はタイミングじゃない」
と思っても、直接断るのではなく「また今度」と言ってやり過ごすのです。
社交性と優しさが混ざった関西独特の文化です。
だからこそ、言葉通りに受け取るのではなく、行動から真意を読み取る力が必要です。
お客様の「また来るわ」を本気にしないための接客のコツ
接客では、言葉だけで判断せず、実際のお客様の行動を観察することが大切です。
例えば、「また来ます」とお客様が言わなくても、
■ 後日ふらっと来店して商品を確認する
■ 前回接客した内容を覚えていて話してくれる
といった小さな行動の積み重ねから、お客様の関心や購買意欲が見えてきます。
こうしたお客様の行動を観察できれば、次の提案やフォローもスムーズに進められます。
言葉よりも行動を重視することが、接客の成功につながります。
大阪人の“また”を楽しみつつ、現場で活かす
大阪人の「また今度」は、ユーモアと心理の詰まった表現です。
その裏にある心理を理解すれば、接客でも友人関係でも上手に活かせます。
言ったことと行動が違うのはよくあることです。
「また今度」が来なくても、笑って受け止められる余裕を持ち、行動を見極める力をつけることで、接客や人間関係をより良くしていきましょう。
大阪人以外の人に気軽に「また今度!」というのはやめましょう。きっと本気で「次はある」と思われますよ。
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「また今度応募しようかな」と思っても、あなたが狙った求人はその時にはないことのほうが多いので、ぜひ今このタイミングで応募してくださいね。
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