現役販売員オマネキのブログ

「あなたって〇〇な人」と型にハメたがる人に心がモヤモヤする理由

大阪マネキン紹介所の現役販売員オマネキ(仮名)です。

 

「あなたって、こういうタイプでしょ?」と初対面で言われて、なんだかイラッとした経験はありませんか?

 

そう言われれば当たっているのかもしれませんが、素直に「そうかも」と言えず、むしろ、「そんな単純じゃない!」と、反発したくなります。

 

人は、最初から型にはめられると無意識に抵抗する生き物なんです。

 

なぜ人は「型にハメられる」と嫌がるのか

「あなたは〇〇タイプ」「あなたはきっとこういう性格」など、人から最初に断定されると、多くの人は見下されたような気持ちになります。

 

たとえ言っている側に悪気がなくても、言われた側は「勝手に決めつけないでよ!何も知らないクセに!」と感じてしまうのです。

 

特に販売や接客の現場では、この「決めつけ」がトラブルのもとになることもあります。

 

お客様が「まだ悩んでいる」段階なのに、「きっとこういうのが好きですよね!」と押し切ってしまうと、それが正解でも気分を害されることがあります。

 

型にはめたがる人の心理

では、なぜ人は他人を型にはめたがるのかと言えば、理由は簡単で「自分が安心したい」からです。

 

相手をタイプ別に分類すると、理解したような気になれまうし「この人はこういうタイプだから、こう接すればいい」と整理できます。

 

人を型にはめる人には、人間関係をスムーズにしたい気持ちが、実は根底にあるのです。

 

でもその安心は、往々にして相手の自由を奪う安心になっています。

 

タイプ別に分類された人は、そこから少しでも外れると「そんな人じゃないと思っていたのにー」と、相手からガッカリされることもあります。

 

人を勝手に型に嵌め込んだのはその人なのに、なぜその人にガッカリされるのか意味がわかりません。

 

だからこそ、型にはめられた人は心がモヤモヤするのです。

 

納得してもらう伝え方のコツ

いきなり「あなたはこういう人だ」と断定するのではなく、相手をよく知りたい場合は、まずは質問から入るのがポイントです。

 

たとえば——

「あなたって、どういう色が好きなの?」

「こういう考え方ってどう思う?」

「じゃあ、こういう時ってどう感じる?」

といったように、まずは相手の意見を引き出していきます。

 

そして相手が自分の言葉で答えた後で、「あなたはもしかすると〇〇タイプなのかもしれないね」と伝えると、相手は「確かに私ってそういうタイプかもしれません」と不思議と納得してくれます。

 

人は、自分の中から出てきた答えしか受け入れられないんです。

 

販売の現場でも同じことが言える

販売員として働いていると、毎日いろんなお客様に出会います。

 

「すぐ決める人」もいれば、「何度も悩む人」もいる。

「直感で動く人」もいれば、「情報を集めてから動く人」もいます。

 

でも、こちらが最初から「このお客様はこういうタイプだ」と思い込むと、接客がうまくいきません。

 

「型にハメる」と、楽になる

先日、「個性心理學」を学んだ人から相談を受けました。

 

「個性心理學」とは、要は昔に流行った「動物占い」のことで、人間の個性を12種類の動物キャラクターに分類することで、人の特性を理解しやすくする学問のことです。

 

「個性心理學」を活かして、人とのコミュニケーションがうまくいかない人の悩みを解消したいとのことでしたが、話を聞いていると少し違和感がありました。

 

自分以外の人のために学んだというよりは、自分が人と接する際に、型にはめたほうが楽ができるから学んだという印象を受けたのです。

 

そのことをご本人に伝えると「確かにそうかもしれないです。元々人とコミュニケーションを取るのが苦手なので」とのことでした。

 

「相手の性格があらかじめわかれば、対応しやすいから」

「最初に分類しておけば、悩まなくて済むから」

 

確かに、その気持ちはよくわかります。

 

相手を理解するのは時間もエネルギーもかかることだからです。

 

でも、それは「相手のため」ではなく、自分の安心のための「型」になっています。

 

相手を型にはめた瞬間、コミュニケーションは「会話」ではなく「操作」になります

 

相手を理解するふりをして、実は「自分が人を管理しやすくしているだけ」になってしまうのです。

 

お客様と一緒に「本当の希望」を見つける

私も接客の際、まずお客様の希望通りの商品をお出しします。

 

けれど、お客様が「少し思ったのと違う」といった様子になることがあります。

 

そんな時は、

「どんなところに違和感を感じますか?」

「どういう風な機能を求めていいますか?」

を丁寧に聞いていきます。

 

最初に思っていたのとは違う商品であっても、お客様の希望を叶える商品であれば、最終的に納得して購入してくださいます。

 

つまり大切なのは、最初に決めつけることではなく、対話の中で一緒に見つけることなのです。

 

販売での接客も人間関係も、そこは同じなのだと思います。

 

型にハメるより、「一緒に見つける」

人を理解するとは、相手を分類することではなく、相手と対話することです。

 

型にハメて安心するよりも、相手と一緒に「あなたってこういう人かもしれないね」と見つけていく過程こそが、人との信頼関係をつくるのだと思います。

 

私も誰かに「あなたって〇〇なタイプだよね」といきなり言われると、ついムッとして反発したくなります。

 

ですが、十分に話を聞いてくれた後で、「あなたは〇〇なタイプだから、そう思ってしまうんだね」と言われると「そうなんですよ!」と逆に共感したりします。

 

先に人を決めつける人は、相手を自分の思うように操作したい人です。

 

一方で、後から人を理解して決める人は、相手の言葉や行動を丁寧に見たうえで対応できる人です。

 

つまり、相手の気持ちや本音を大切にして接することができる人こそ信頼されるのです。

 

できる販売員さんの接客を見ていると、お客様を最初に「こんな人」と決めつけるのではなく、お客様の話をよく聞いて、お客様の希望を叶えようとしています。

 

だからこそ、お客様から信頼されるんだと実感します。

 

あなたも先に人を型にはめるのではなく、話をよく聞いた上で判断してみてください。

 

その姿勢は接客にも活かせますし、人間関係もスムーズになります。

 

もし、実際に販売の現場でその感覚を体験してみたいなら、大阪マネキン紹介所の販売スタッフとして働くのがおすすめです。

 

あなたの個性を活かしながら、お客様としっかり向き合う接客を経験できますよ。

 

ぜひ、この機会に求人に応募してください。あなたのご応募をお待ちしています。

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