お客様に教えてあげたい、ニット製品が伸びない掛け方
2017年07月12日
最近では、タンスを持たず、収納はクローゼットだけという方も多いようです。
シャツやコートなどはハンガー収納でも問題ありませんが、ニット製品をハンガー収納する場合は、気をつけないと服を傷めてしまいます。
そこで、上手な掛け方をお教えしたいと思います。お客様にもぜひ教えてあげてくださいね。
型くずれの原因は…:
型くずれとは、首回りや肩部分が伸びてしまうことをいいます。
綿100%のシャツや厚手のコート類なら問題ありませんが、ニットは柔らかい糸で繊細に織られていたり、毛糸製品は糸自体に重さがあるので、そのままハンガーにかけてしまうと、ニットの重さで重心が下がって型くずれしてしまいます。
また、ものによってはハンガーにかけた跡が残ってしまうことも。
見やすく収納するのにハンガー掛けは便利ですが、ニットの場合は少し気をつけなければなりません。
肩の部分にひと工夫:
厚手のニットはハンガーにかけず畳んで収納したほうがよいですが、薄手のニットやカーディガンはハンガーにかけたほうが取り出しやすく便利です。
ただ、肩が型くずれしたり、跡がついてしまうことも。そこで、ハンガーの肩部分にタオルを巻いてみましょう。
細いハンガーだと素材に食い込んでしまうので、肩部分を柔らかいタオルなどでくるみ、厚さを出します。
さらに、ハンガーの形状にも注意が必要です。
肩が角ばっているハンガーではなく、なだらかにカーブを描いているハンガーがおすすめです。
滑り止め加工がしてあれば、なおOKです。
かけるときでも、そのままかけない:
ニットをハンガーにかけるときは、シャツやコートとは違うかけ方をするのもおすすめです。
ニットを縦半分にたたんで横にし、ハンガーに対してVの字になるように置きます。
その状態で袖と身ごろをハンガーの肩にかけ、それぞれの先をハンガーの中に入れます。
この方法はとても簡単でずり落ちる心配もなく、いろいろなニットに使える方法です。
流行のビッグニットにも使えます。
丸めて収納もおすすめ:
収納スペースがある程度あり、見やすく収納したい場合には、ハンガーにかけるほかに丸めて並べる方法もおすすめです。
お店で平置きするときのようにニットの袖を後ろにして平らにたたみ、最後にクルクルと丸めます。
上手にたためばシワになりません。
タンスの中に入れてしまうときも、この方法であればどのニットがどこにあるか一目瞭然です。
(まとめ)
いかがでしたか?少しの工夫で、お気に入りのニットを型くずれさせず、長く着ることができるようになります。
服をお客様にすすめるときは、収納方法も合わせてお伝えすると、きっと喜ばれますよ。
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