実はこんなにたくさんある!レザーの種類について
2017年04月14日
レザー=革製品ですが、革には実はいろいろな種類があることをご存知でしょうか。
革の違いが分かると、革製品の理解がぐっと深まります。
どんなレザーがあるのか、それぞれの特徴はどんなものかをご紹介します。
ヌメ革:
革にはなめし加工をしますが、このなめしだけを施し、染色も塗装も何もしないレザーをヌメ革といいます。
薄いベージュ色で革本来の美しさを楽しむことができますが、手の油で変色したり、雨に当たって変色することがあります。
また傷もつきやすいのが難点ですが、お手入れをしながら丁寧に使っていくと、経年変化で独特の味が出てくるのが特徴です。
一般的に革製品は日光に当てないほうがよいですが、ヌメ革は最初に日に当てるとよいとされています。
カーフ(牛革):
一般的にファッションアイテムによく使われているのが牛革です。
カーフはその中でも生後6カ月までの子牛の革のことをさします。
子牛なので革が柔らかく、表面が滑らかできめ細かいのが魅力。
中でも、生後3カ月までのベビーカーフは非常に繊細な革で、高級品に使われる素材です。
他には、次のようなものがあります。
■キップ…生後半年〜1年以内の牛
■カウ…生後2年以上の牝牛
■ステア…去勢後生後2年以上の牡牛
■ブル…生後3年以上の牡牛
シープスキン(羊革):
生後1年以内の子羊の革はラムスキンといって高級品です。
カーフと同じように表面が滑らかで柔らかいのが特徴ですが、あまり強くないのでバッグには使われません。
ムートンはラムスキンに毛がついたものをいいます。
オーストリッチ(ダチョウ):
ぶつぶつの毛穴が特徴の革です。
丈夫で加工しやすく、高級素材の一つです。
ホースレザー(馬革):
柔らかいので、ジャケットなどの衣類やソファなどに使われています。
ピッグスキン(豚革):
スエードの靴の素材などによく使われています。
毛穴がたくさん開いているので通気性がよく蒸れにくいのが特徴です。
スエード加工・ヌバック加工:
スエードとヌバックに違いはあまり知らない人が多いかもしれません。
スエードもヌバックも革の表面の加工の仕方で、革の質感が異なります。
スエードは革の裏面をサンドペーパーでこすって起毛した革です。
ヌバックは、銀面と呼ばれる表面をこすって起毛した革をいいます。
オイルレザー・パテントレザー:
革の表面の仕上げ方にも種類があります。
オイルレザーは、油をたっぷりしみ込ませた革で、耐水性があります。
使い込むほどに重厚感が出て来て、味わいのある革になるのが特徴です。
パテントレザーは、表面をエナメルコーティングしています。
コーティングによって革に耐久性と耐水性を持たせ、ツヤ感と高級感を出すことができます。
(まとめ)
他にもまだまだいろいろな革があります。
ぜひ一つ一つ手に取って実際の革の美しさを見てみてくださいね。
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