聞かれたらスマートに答えたい!素材別の上手なお手入れ方
2017年04月21日
たくさんの服を扱う店員としては、洗濯など商品のお手入れ方法についても正しく知っておかなければなりません。
素材別にどのようなケアをすればよいのか、基本的な素材について確認しておきましょう。
綿(コットン):
洗濯に強いのが特徴の綿ですが、薄手のものやプリント素材などは、ガラガラと洗濯機で洗ってしまうと型くずれしてしまいます。
つけ置き洗いをし、脱水も弱めで短時間にし、シワにならないように気をつけましょう。
いったんシワになるとアイロンがとても大変になるのが綿のデメリットでもあります。
また、乾燥機にかけてしまうと確実に縮みます。
脱水しきらない、乾燥しきらない状態で、シワを伸ばして天日乾燥させるのがポイントです。
毛(ウール):
ふんわりとしていて温かいウール。水分を含んだ状態でガザガザ動かしてしまうと、表面が硬くなり柔らかさやしなやかさが失われてしまいます。
ウール製品のお手入れは、つけ置き洗いもしくはドライクリーニングが一般的。
型くずれしないよう形を整えてから、洗剤を溶かした液にそっと入れて押し洗いします。
日頃のお手入れは、毛の表面についたほこりや汚れをブラシなどでサッと落とすだけで十分です。
洗濯回数は少ないほうが、長く風合いを楽しめます。
麻(リネン):
麻にはいわゆるシャリ感という独特の肌触りがあります。
非常に丈夫で洗濯にも耐えますが、シワができやすいのが難点です。
また、摩擦で布地の表面に毛羽がたちやすくなるので、洗濯はこすらない、ガラガラ回転させないことがポイントになります。
脱水はごく軽く行い、シワにならないようにしっかり布地を伸ばしてから干すようにします。
洗濯するごとに柔らくなっていくのが魅力ですが、ハリ感を保ちたい場合は糊づけが必要になることもあります。
合成繊維(ポリエステル):
石油から作られる繊維で、水洗いできます。ただし、繊細な繊維なので洗濯機ではなく手洗いがおすすめです。
乾きも早く、型くずれしにくいので普段のお手入れは楽です。
一点、注意点としては、白いシャツなどは汚れが再付着してだんだん黒ずんでくることがあります。
他の洗濯物とぎゅうぎゅうにして洗濯機にかけないほうが無難です。
再生繊維(レーヨン):
光沢があり、ブラウスの素材などに多く使われているレーヨン。
天然素材から作られる繊維です。
とても縮みやすいので、水洗いはNG。
ただし、乾きがよいので、さっと数分で洗って乾かせば縮みを気にすることなく水洗いすることも可能です。
汗の汚れなどはドライクリーニングでは落とせないので、夏場汗をかいたときなどは、その都度さっと洗って水気をよく拭き取り、すぐ乾かすようにしましょう。
(まとめ)
気に入った服は長く着たいもの。
お気に入りは出番も多いので、日頃のケアについてもきちんと知っておきましょう。
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