いくつ知っていますか?日本が誇るデザイン、和柄について
2017年03月29日
日本には独特の色合いもありますが、デザインもあります。着物の柄などでよく使われている素晴らしい和の柄。
正確な名称についてもぜひ知っておきましょう。
青海波(せいがいは):
海の波を模様化したもの。
もともとはシルクロードから日本に伝わった文様だといわれています。
「源氏物語」の中で光源氏が舞う舞としても登場し、今でも雅楽の舞として残っている大変古いデザインです。
麻の葉:
六角形のかたちをした幾何学デザインで、平安時代から使われている柄です。
麻は丈夫で早く育つため、すくすく育って欲しいという意味を込めて、子どもの産着などに縁起物として使われてきました。
矢絣(やがすり):
破魔矢(はまや)の矢の文様が繰り返されるデザインです。
破魔矢には魔除け、邪気除けの意味があり、家を新築する際の上棟式でも用いられます。
明治・大正時代に袴と合わせて女学生の服装として人気がありました。
今も、卒業式の袴姿で見ることができます。
七宝(しっぽう):
縁起柄として振袖や帯の柄などに多く使われている柄です。
同じサイズの円を延々とつなげていくことから、円満や人とのご縁、子孫繁栄などの意味を表しています。
鹿子(かのこ):
漢字の通り、鹿の子の背中の模様を模したデザインです。
鹿の子という和菓子も同じで、あんに小豆や栗をつけて子鹿の背中のまだら模様を作ります。
振袖や七五三の着物で使う絞りの帯揚げとしても有名です。
豆絞り(まめしぼり):
水玉模様といえなくもないのですが、正式には豆絞り(まめしぼり)といいます。
水玉と違うのは、丸が豆粒ぐらいの小さいサイズであること。
絞り染めの文様だったので、豆絞りといいます。手ぬぐいの柄としてもお馴染みですね。
市松(いちまつ):
正方形が交互につづくパターン。
江戸時代の歌舞伎役者である佐野川市松という人が衣装に取り入れていたことから、この名がついたとされています。
唐草(からくさ):
風呂敷の柄としても有名ですね。
つる草の様子を意匠化したもので、世界中に類似のいろいろな文様があります。
唐草文様もアラベスク模様を日本的にアレンジしたものといわれています。
亀甲紋(きっこうもん):
亀の甲羅を模したお目出度い柄です。
家紋にもよく用いられています。
すでに飛鳥時代から使われていたともいわれる、とても古いデザインです。
(まとめ)
着物や帯、風呂敷や手ぬぐいなど、身近な和の物にたくさん使われている和柄。
よく見ると、日常生活のあちこちに登場しています。
洋風の生活が多い私たちですが、上手に和もの、和柄も取り入れていきたいですね。
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