有名ブランドとブランドカラー、その歴史について
2017年05月03日
ブランドにはテーマカラーがある場合があります。
それぞれに創始者の思いや歴史があり、知るとブランドの魅力が増します。
いくつか有名なものをご紹介しましょう。
エルメス:オレンジ
ブランドカラーの代表格といえば「エルメスオレンジ」。
ビビットなオレンジは商品のパッケージ(オレンジボックス)にも使われており、誰でも一度は目にしたことがあるでしょう。
実はオレンジといってもバリエーションがあり、実に10種類ものオレンジ色が作られています。
今ではエルメスといえばオレンジですが、本当はベージュのパッケージだったのだとか。戦時中に原料が不足して間に合わせに
オレンジの包装を使ったところ、戦後になっても好評だったので継続して使用するようになったのだそうです。
面白いエピソードですね。
シャネル:ベージュ・ブラック・ホワイト
ココ・シャネルが好きな色であったベージュ・ブラック・ホワイトは、そのままブランドアイテムのカラーとして今も使われています。
彼女の家にもこれらの色で統一されており、本棚の本にもベージュのカバーがきれいにかけられていたといいます。
彼女が理想としていたエレガンスとはどんなものか、彼女が愛した色使いから想像することができます。
引き算の美学を提唱した彼女ならではの単色使いが、シャネルの美しさの神髄といえるのかもしれません。
ティファニー:ティファニーブルー
こちらもパッケージ(ブルーボックス)に使われていることで有名なカラー。
実は、こまどりの卵の色からきています。
昔から高貴な色として使われていたブルー。
鮮やかでとても美しく澄んだブルーの箱に白いリボンがかかっているのを見て、心が躍らない女性はきっといないことでしょう。
まるで女性の幸せを色で示してくれているような、そんな明るく美しい青です。
アナスイ:黒×紫
中国系アメリカ人アナスイが発信するブランドは、蝶とバラのモチーフを使ったアジアンなデザインと、黒と紫のブランドカラーが特徴です。
特に紫が個性的で、小物からメイクアイテムに至るまで、紫がとても多く使われています。
ヒッピー文化からも影響を受けているというその世界観は、多くの女性を魅了しています。
妖艶でエキゾチック、神秘的な美しさをたたえた女性像がアナスイの魅力です。
(まとめ)
ブランドカラーにはいろいろな歴史やバックグラウンドがあります。
色について知ることで、そのブランドの世界観やコンセプトなども自ずと分かってきます。
好きなブランドがあるなら、その色使いやブランドカラーに注目してみると面白いのではないでしょうか。
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