ぶつかり男は女性にぶつかることで日頃のストレスを瞬間的に発散しているだけ
2024年02月21日
大阪マネキン紹介所の現役販売員オマネキ(仮名)です。
突然、女性にぶつかってくる男性のことを通称「ぶつかり男」と呼ぶそうです。
2018年ごろからSNS上で、男性が女性にぶつかっている様子が撮られた動画がアップされ、「ぶつかり男」と名前が付けられるようになったとのことです。
「ぶつかり男」の被害に遭っている女性は、かなり多く、最近何かと話題になっています。
タレントの加藤夏希さんも被害に遭ったそうです。
参考記事→ タレントの加藤夏希も被害!女性にわざとぶつかり、改札も無視…「ぶつかり男」たちの「ヤバすぎる実態」
実際に私も「ぶつかり男」の被害にあったことが2度あります。
1度目は、新今宮駅の南海電車と環状線の改札が合流している結構広い空間があるのですが、南海の改札を出て、環状線の改札に行こうと歩いていると、真っ直ぐ私に向かってすごい勢いで歩いてくるおじさんがいました。
無表情で突進してきて私にもの凄い勢いでぶつかり、去り際に卑猥な言葉を投げかけられ、そのまま去っていきました。身なりは普通のサラリーマンのおじさんでした。
めちゃくちゃ気持ち悪い上に、もの凄い勢いでぶつかって来られたので痛かったし怖かったです。
2度目は、私が電車の中で吊り革を持って立っていたら、隣に立っていた若い男性が駅に停車すると肩が「コツ」っと当たるぐらいでぶつかってきたのです。
最初は「揺れたから当たった?」と思っていましたが、次の駅で止まると、今度は明らかにぶつかってきたのです。
「気持ち悪すぎる」と思い、その男性からかなり離れました。
ですが、また次の駅に止まると、今度はすごい勢いをつけて私の肩に体当たりし、そのまま電車を降り、走って逃げていきました。
私の周りにいた乗客たちも、流石にビックリしていました。
駅の改札付近やホームでの被害が最も多いそうですが、私も被害に遭ったのは全部駅関連でした。
正直、男性に勢いよくぶつかって来られるのは、めちゃくちゃ怖いです。
この記事を読んでいる女性でも被害に遭っている人が多いんじゃないかと思います。
被害に遭った人ならわかると思いますが、完全に男性はわざとぶつかっています。
それも面白半分でぶつかっているというよりは、冗談じゃなく本気でぶつかっています。
私と同じように駅でおじさんにぶつかられた漫画家の田房永子さんの記事を読むと、田房さんは「ぶつかり男」に何度も遭遇したようで、一度はおじさんに抗議したそうです。
参考記事→ 「わざとぶつからないでよ!」駅構内で遭遇した”ぶつかり男”に抗議した衝撃的な結果
抗議した結果、その男性は瞬間的に“怒った男梅”のように顔を真っ赤にしながら、言葉になっていない言葉を発して怒鳴り散らし、最終的に天を仰いで「ア゛ーーーーッ!!!!」と叫んだとのことでした。恐怖ですね。
ぶつかられた女性の話を読んだり、私の実体験から「ぶつかり男」はどういう人物なのかを考えると「日頃のストレスが溜まりまくっていて、それをすれ違った女性にぶつかって瞬間的に発散している男性」ではないかと思います。
駅や道ですれ違う人は、基本的に「その瞬間だけ出会った人」です。
そのため、何かしたところで後腐れがありません。
後腐れがない女性を選んで、わざとぶつかっていると考えられます。
その上、「ぶつかろうかな、どうしようかな」と男性側に迷っている様子が一切ありません。だからと言って「ぶつかってやろう」と覚悟を決めて、ぶつかっている様子もありません。
ほとんど無意識レベルで体が勝手に動いて、女性にぶつかっている感じがします。
多分ですが、本人に「女性にぶつかるのは悪いこと」という認識もないと思います。
要は、梱包材のプチプチを見ると、手で潰したくなる衝動と似ています。
ストレスが溜まっている時にプチプチを見ると、指で一個ずつ潰したり、雑巾搾りのように一気に潰したくなりますよね。
あれと同じ感覚で、ぶつかりやすそうな女性を見ると、体が勝手に動いてぶつかっているのだと思います。衝動に駆られてぶつかっているのです。
プチプチと一緒で、やっている時は瞬間的にストレスを発散できますが、それは瞬間的なもので、すぐに元の状態に戻るはずです。
そのため、女性にぶつかる行動もやめられないでしょうし、女性にぶつかったからと言ってストレスが解消される訳でもありません。
完全に「気の毒な男性」です。
今の世の中は一部の男性にとって、かなり生きづらい時代になっていると思います。
コンプライアンスが厳しいため、会社の中で注意したくても注意もできません。
男女平等やLGBTQなど、多様性の時代と言われているため、昔気質の発言すれば「差別的な人」とみなされるおそれもあります。
熟年離婚は増えに増えているため、家に帰っても奥様に相手にされなかったり、最悪の場合離婚されて一人の場合もあります。
時代の取り残された男性や無敵の人(社会的に失うものが何も無いために、犯罪を起こすことに何の躊躇もない人)が、弱い人に対して暴力を振るい、自分の存在をアピールしているんじゃないかなと私は思います。
多様性の時代と言いながら、男性は女性への差別意識が根強くあるなといつも感じます。
「ぶつかり男」に対する対処方法は、残念ながら現状ではないと思います。
田房さんのように男性に対して抗議をすると、最悪の場合、女性側に危害を加えるおそれもあるため、放っておくしかありません。
女性側は完全にやられ損です。
ただ、社会全体で考えれば、時代に取り残された男性や無敵の人を受け入れるコミュニティや相談所があれば、少しだけ「ぶつかり男」が減るかもしれません。
でも私的に一番良いと思う方法は、男性は「俺は男だ」と思わないことだと思います。要は、男らしさを捨てれば良いのです。
多くの男性と話していて思うのは「男は男らしさに呪われている」ということです。
「俺は男なんだ!」と思えば思うほど、男としてのプレッシャーが増していきますし、「女より男のほうが偉くあらねばならない」という昔ながらの考えに縛られてしまいます。
男らしさを手放すことで、男性はかなり生きやすくなるんじゃないかといつも思います。
女性も男性に対する幻想を捨てて欲しいです。
「男なら女性に奢って当然」「男なら女を養って当たり前」とか「もっと男らしくなって欲しい」など、女性も男性に対して「男らしさ」を求めることが、男性からすればかなりのプレッシャーになっているのです。
今の時代「男らしさ」「女らしさ」にこだわっていると、多様性の時代からどんどん取り残されていきます。
誰もが生きやすい時代はいつの世でも存在しないのです。
誰かが生きやすくなれば誰かは生きにくくなるのは、いつの世でも同じです。
なるべくストレスを溜めないためにも、「らしさ」に囚われずに生きたいですね。
販売員の仕事をしているとたくさんのお客様と接する機会があるため「人って本当にいろんな人がいるんだな」と勉強になります。
いろんな人と出会うことで視野も広がりますし、「私とは違う生き方もあるんだ」と勉強になることも多いため、ぜひ一度販売員のお仕事を経験してみてください。
あなたも多様性の時代を実感できますよ!
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